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そのときは彼によろしく 著者:市川 拓司
文学・芸術・音楽ときにビジネスにおいても大成功を収めると、
(多くの場合は商業的に成功し始める)とそれ以前には聞こえてこなかった 世間からの冷たい声が聞こえ始める。 ・大衆的である ・商業的である(映画化を狙っている) ・世間に媚びている などなど ただし、商業的に成功(多く売れる)ということは、 それだけ多くの人を共感させたり・感動させる力を持っていることに他ならない。 そして、実はその多くが今までにないユニークな作品であることも事実なのである。 映画タイタニック然り (過去の大惨事を舞台にあれだけの巨額を投じたラブロマンスがあっただろうか) ジャズフルート走者ハービーマン然り (あれだけフルートの可能性と地位と認知度を高めた人がにいただろうか) 浜崎あゆみ然り (音楽とファッションの両面においてあれだけカリスマを発揮した人がいただろうか) 多くに知られている(売れている)ということ自体が罪であるかのように批判される場合がある。もしかしたら、その域まで達すること自体が、名誉なのかもしれないが。 --- 前置きが長くなったが、この市川 拓司に関しても、その一人ではないだろうか 実はこの本も2年前ぶりの再読。 ちょうど「いま会いにゆきます」が映画化されると同時ぐらいに読み出した本。 現在、こちらのほうも映画が公開直前で話題を呼んでいる。 立て続けに映画化され、多くのメディアに取り上げられるようになったためか、 友人や知人によっては反応が冷たくなってしまった。 私にしてみれば、有名になろうが、メディアにとりあげられようが、たくさん売れて著者が大金持ちになろうが、中身は変わらないわけで、面白いものは面白いし、そんな本でもくやしいけど、ほろっ涙腺がゆるんでしまうし、くやしいけど、人生について少しばかり見直してみちゃったりする。のである。 その内容は、美しくて、せつなくて、ユーモラスでユニークなのである。 再読ということで、最終的に明かされる主人公とヒロインの心情知っているだけに、途中の何気ない会話や行動の重みが違っていることに気づく。 この著者は句読点や括弧さえも巧みに使い分けて、読者に感情移入してくる。 ・みんなが読んでいるみたいだし、 ・ありきたりなラブストーリーでしょ ・映画の予告編みたけどちょっと苦手かも といった理由で避けてしまうのは、もったいない。 ぜひとも先入観にとらわれずに読んで見てほしい。
さくら 著者:西 加奈子
2年ほど前に会社の先輩に借りて読んで、感銘を覚えた。 今回久しぶりに読みたくなり、会社の先輩に借りて感銘を覚えた。 前半部分は個性的な幸せな家庭が描かれる。 全体的にほんわかと暖かいが、少し世間ずれしている両親。 (映画、小説にでてくる家族については個性的な不幸な物語が存在するが 個性的な幸せな家族像というのはなかなかお目にかかれない。) しかし、そんな幸せすぎる家族に突如訪れた事件により個性的な不幸な家族となる。 終始、ちょっとクールでちょっとものぐさな次男の視点で一人称で語られる文体。 そのためか後半部分シュールな展開も、それを感じさせない。 長男の残す最後の言葉は読み手に衝撃を与える。 小説らしい小説でしか味わえない感動がある。
富士ヒルクライム レポート・・・
不幸の始まりは金曜日の夜。
週末前の金曜日、会社の帰りが遅く、中央林間に着いたのが23時半。 極度に疲れを感じ、自宅までの徒歩14分をタクシーで帰ろうかと思ったほど。 (財布の中に80円しか入っておらず断念。。。) 翌日(レース前日)おきてみると、朝から左肩の間接の痛みがあり、さらに胃腸の元気がない。 肩は動かさなくても重い荷物を持っているような「じんじん」とした痛み。 胃腸は、90%ぐらい埋まっていて、油断をするとすぐ上がってきそうな感じ。 「ただの疲れだろう」とエントリー会場に会社の皆で向かう。 そんなおり、クラブのM口氏から携帯電話。 「車が大破した!様子を見に来てくれ!」とのこと。 そりゃ大変だ!と。エントリーを友人に任せて「国道沿いでエントリー会場の近くの信号」という 情報だけを頼りにレスキューに。向かっている途中で渋滞に巻き込まれトロトロしていると「何とかなったから」と連絡あり、エントリー会場に引き返す。 会場では、小売店や、メーカーの出店がでていたり、新人の歌手なんかがステージで歌っていたりして、なんだか2年前に参加したときよりも派手になっていて驚いた。出店で明日レース初参加の嫁用のボトルとSPDクリートを購入。また、cerveloやらBMCやらKUOTAやらCORRATECやらのブースを見学し物欲魂を掻き立て、宿に戻る。 そんなこんなでレース当日。 左肩の痛みは一緒に来ていた整体修行中の肩にマッサージしてもらったのが劇的な効果をあげ、ほどんどなくなった。ただし、胃腸は相変わらず。 前の晩から全く食欲がなく、当日の朝もほとんど口に入れていないこともあり、「リタイヤ」という勇気ある決断も一瞬頭をかすめたが、リタイヤはスタートしてからでも遅くはないとスタートを切る。 が、スタート10分で嘔吐感MAX。「もはやこれまで」と思ったところで、先に出発した嫁を見つける。 嫁:「アーレンキー持ってな〜い?サドルあげて欲しいんだけど。」 あれ?オレの体調の心配は? まぁ、いいか。サドルをあげて、嫁と一緒にスタート。リタイヤしたつもりで、以降は嫁と一緒に走ることに決定。 途中で、2合目過ぎたあたりで快調に飛ばすM口さんに抜かされる。猿の衣装に身を包んだ巨漢のママチャリに抜かされる。(この人は2年前はカツラ付女子高生ルックにママチャリだった。)顔が白くなってぜぇぜぇ行っている老人に抜かされる。。。 夫婦でこのように走っているのは珍しいからか、結構カメラマンにシャッターを切られました。(似たようなペアがもう一組いました。あちらは恋人かな。)程よく心拍をあげたからか体の調子が良くなってきた。嫁の前に出て屁をこいたり、4合目あたりで疲れている方々の中一人100Mぐらい飛ばしてみたり、遊ぶ余裕が出てきた。そんな中、ゴールを終えて下ってくる人が嫁に向かって「あっ、子供が走っている。がんばれ」とありがたいお言葉。「子供!これでも一児の母よ!」と嫁のボルテージが急上昇。 そんなこんなで、3時間20分ぐらいで無事ゴール!! 2年前の2倍の時間かかってゴール!! 途中ぶちぶち言っていた嫁もゴールしたら、達成感にひたっている様子だし、リタイヤ寸前だった体調も良くなってきたし、食欲も出てきたし、下山後の恒例の吉田のうどんもおいしくたべれたし、すべて結果オーライ! ----- その晩から滝のような下痢が発生&体の不調が再来。。。翌日は入社以来はじめて体調不良で会社を休みました。
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